地域中心に施工を行っている会社が多く、依頼される会社としてご両親が数十年前からお付き合いしている地元の工務店やご親戚の工務店に家づくりを依頼される方も少なくありません。
また、施工技術(工法)については、数十年前の家づくりと現在の家づくりでは全く異なります。あなたが検討している施工会社が、あなたのご希望に沿う家づくりができるか検討してください。
【チェックポイント】
●住宅の構造は大きく分けますと、木造軸組み・2×4・鉄筋コンクリート・鉄骨造など様々な構造があり、それぞれメリット・デメリットがあります。構造を選択するときは、強度・耐震性だけではなく設計・デザインなども関係しますので、総合的に検討する必要があります。
●工事管理に最も影響を与えるのが、施工会社の社員である現場監督です。現場監督次第
で家づくりが決まると言っても過言ではないでしょう。
建築現場での職人さんや材料の管理・手配、工事工程に対する管理能力などが大きなポイントとなります。あなたの家づくりを、どんな現場監督が担当するのか事前に担当の現場監督と面談を行い、安心して任せられるかどうか判断する事が重要です。
●施工会社は、設計部門のある会社と、設計を建築士に外注する会社の場合があります。
基本的に施工会社は、建築工事が主な業務になりますので、設計提案力が劣っている会社が多くあります。設計と施工のバランスは、良い家づくりのためには重要であり、自動車に例えますとタイヤの両輪です。依頼する施工会社の設計提案力をしっかりと確認してください。
●家づくりを依頼しようとしている施工会社の経営状況(バランスシート)をチェックすることは大変重要な事柄です。万が一、施工会社があなたの住まいを建築途中で倒産してしまった場合、工事が中止されたまま放置されたり、突然施工会社が不払いの材料費などを請求されたり、場合によっては裁判になることもあります。
施工会社の経営状況をチェックして、少なくとも竣工・引渡しまで倒産しないような施工会社を選ぶことが必要です。
●建築工事の見積りは大変複雑であり、素人の皆様では詳細を確認しても工事内容が理解できない項目がたくさんあります。工事見積り金額が高いのか安いのか、妥当なのか判断するのは難しいでしょう。工事見積り金額のチェックは専門的な知識が必要とされます。
金額の高い部分を把握しても、交渉をして見積りを安くするのは工事中の事も考えますと難しいことですので、専門家によるチェックや代理交渉をおすすめします。
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